柏手(かしわで)の秘密?!

私たちの日常には、  
昔から大切に受け継がれてきた  
所作や習慣がたくさんあります。 

靴を脱いで家に上がること、  
お辞儀をして挨拶を交わすこと。

外国にはほとんど見られない  
日本ならではの風習です。  

その一つ一つが、  
実は体や心を整えるものであり、 
 
外国人から見るととても
不思議に映ります。  

その中でも象徴的なのが、  
神社での参拝です。  

神社で参拝している人を  
ふと眺めていると  

柏手(かしわで)を打つ姿が
目に入ります。  

その一つ一つは美しい
所作ですが

柏手の本当の意味を知って
打っている人はどれほど
いるのでしょうか。  

何気ないように見える  
あの柏手にも  

===========  
深く、美しい意味が  
込められているからです。
  
===========  

たとえば  
柏手の「手の形」。  

左右の手をぴたりと  
揃えて打っている人も  
多いかもしれません。  

でも、正式な作法では  
両手を合わせたとき、  
右手を少し手前に引きます。  

だいたい、左手の第一関節まで。  

これは  

===========  
「左を前、右を後」にする  
古来の日本の作法  

===========  

なのです。  

この形に込められているのは  

「右手=身(み)」  
「左手=霊(ひ)」  

という霊的な意味。  

つまり、  
右手=自分の肉体・日常  
左手=魂・神聖な意志  

神様に向かって手を合わせるとき
  
右の身を少し下げ、
左の霊を前に出す 。

この形には  

===========  
神に対して、偽りなく  
本心で向き合う姿勢  

===========  

を表しているのです。 

… 

そしてここからが、  
今回の大切なポイントです。  

右手を少し引いた両手を  
そのまま合わせたまま、  
左の指先を少しだけ上に向け、  
右の指先を少し下に下げます。  

この形には、  
宇宙の法則が隠されています。  

陰陽五行では、  
左手は「火」  
右手は「水」。  

火は上にのぼり、
水は下にさがる  

という自然の摂理を  
体現した形が、  
この手の合わせ方なのです。  

つまりこれは、
ただの「型」ではなく  

===========  
宇宙の理(ことわり)と  
つながる祈りの形  

===========  

なのです。  

普段、僕たちは無意識に手を
合わせていますが、  

そこにはとても深い意味がある。  

ここにこそ  
本当の神事の美しさがあると  
僕は思うのです。 

… 

さらに、柏手を打つ「回数」にも  
奥深い意味があります。  

現在では「2回打つ」が一般的。  

これは明治以降、  
神社省が全国の神社の作法を  
統一する過程で決まったものです。  

ですが、

それ以前の古来の正式な
参拝では 柏手は神社ごとに
異なっており

4回や8回など様々な
形がありました。  

とくに、  

古来の正式な神事では  
4回の柏手で土地の四隅を清め
  
空間そのものを整える神事  
として行われていました。  

そして、
伊勢神宮などの正式神事では  
さらに特別な意味を持ちます。  

8回の柏手で天地の八方を清め、  
最後の1回は音を立てない  
止めの柏手を行う。  

これで合計「9回」。  

この「9」という数にも  
意味があるのです。  

数霊(かずたま)の考えでは
「9」は極まり・完成を表す数

つまり柏手とは、
ただの拍手ではなく  

===========  
場と自分を整える、  
神聖なエネルギー調整  

===========  

なのです。  

そしてもうひとつ。  
これはとても重要な視点です。  

先ほどお伝えした  
正しい柏手の形で打つと、  
自然に「手のひらの中心」同士が  
打ち合わさることになります。  

ここは東洋医学でいう  
「労宮(ろうきゅう)」という  
非常に大切なツボ。  

この労宮は、  
「気=エネルギー」の出入り口。  

ここに刺激が入ることで  
生命エネルギーが高まり  
体の中の気が整う 

という、健康上の大きな
メリットもあるのです。  

つまり、正しい柏手は  
単なる神事ではなく、  

===========  
エネルギーを整える  
日本古来の健康法  

===========  

でもあるのです。  

だから僕は思うのです。  

神社での祈りの時間は、  
信仰というよりも  

「心・体・エネルギーを整える」  
最高のチューニング時間なのだと。  

では、祈るとき  
僕たちは何を
意識すればいいのでしょうか?  

神社に行くと、  
「〇〇できますように」と  
お願いしている人がたくさんいます。  

でもこれは、  
本当の意味での「祈り」とは  
少し違います。  

祈りとは、
願いを押しつけることではなく  

===========  
感謝と調和の波動を  
捧げること  

===========  

だからまずは、
こう祈ってみてください。  

「ありがとうございます」  
「今日も生かされています」  

神様は願いを叶える
存在ではありません。

その“波動”に共鳴する
存在だからです。

だからこそ  
感謝から始めることが、  
もっとも大切なのです。  

最後にもう一度。  

これが、  
正しい柏手の形です。 

… 

そして僕は思います。  

このような素晴らしい
日本の風習の意味を  

次の世代へと伝えていくのは、  
大人の大切な役目であり
使命です。  

子供たちは僕たちの姿を
見て学びます。  

だからこそ、形だけでなく、  
その背後にある深い意味を
伝えていく。  

それは、
難しいことではありません。
  
ただ一緒に神社に参拝して  
柏手の形や意味を
教えてあげる。   

その一つ一つが子供たちの
心に残ります。  

=========
伝統を伝えることも  
立派な社会貢献  

=========

そう僕は思うのです。  

あなたが今日から
正しい柏手を打ち
その姿を見せること。
  
それが家族や
子供たちにとっての学びとなり
やがて社会全体を整えていきます。  

正しい所作を身につけ
その意味を知るということは

自分の心身を整えるだけでなく
次の世代に「日本の智慧」を残す  
大切な社会貢献なのです。 

日本の生活様式には
健康に繋がる叡智が
たくさん秘められています。

私達大人がそれを思い出し
子供達に伝えていくことで
日本の未来も明るくなると
信じています。

最後までお読み頂いて
ありがとうございました。

あなたの体と心が少しでも
軽くなりますように。

このメルマガが、
そのお手伝いになりますように。

あなたの健康と笑顔が
誰かの幸せを作る一歩に
なりますように  .・ 。゚

藤田隆弘

.

< 大 阪 治 療 院 >

🌿 休 診 日 🌿

12月13日(土) 午後 休診

🌿 年末年始 🌿

年末 12月27日(土)
年始 1月3日(土) 午前のみ