秋の胃の整え方(解剖学的アプローチ)

夏の疲れも抜けきらないまま、
朝晩が急に冷え込む10月。

この時期は体が季節に
追いつけなくなる季節です。

そんな中、最近は
【 胃のトラブル 】を
訴える患者さんが一気に
増えてきましたが

あなたは大丈夫でしょうか?

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この時期の胃の不調の原因
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原因は、ひとつではありません。

この季節特有の「4つの要因」が
重なって起こります。

1. 冷え 


秋の朝晩は寒暖差があり
胃の血流が低下して粘膜が
修復できなくなります。

冷たい飲み物、アイスコーヒー、
生野菜ばかりを食べている方は、
まさに要注意。

胃が冷えて動かないことで、
胃痛や食欲不振を招きます。

2.   乾燥


秋は肺や大腸が弱る季節ですが
同時に胃の粘膜も乾きます。

乾燥した胃は、胃酸のバランスが
崩れやすく、胸焼けやゲップが
出やすくなるのです。

3.  自律神経の乱れ


夏の疲れが抜けないまま
秋に突入することで、
交感神経が優位のままになります。

つまり体がずっと緊張モード。

消化をつかさどる副交感神経が
働かず胃が休めない状態が
続きます。

4.  食生活の変化

秋は食べ物が美味しい季節。
きのこ・栗・芋・サンマ。
どれも美味しいですが、

実は胃の消化力を試す
食材でもあります。

これらは脂質や食物繊維が多く
胃酸や消化酵素の分泌が
しっかり出ていないと
うまく消化できません。

また、
秋は体が省エネモードに入り
代謝も落ち始める時期。 

夏より消化機能が
一段ゆるやかになっています。

そこへ、脂ののったサンマや
食物繊維の多い栗や芋を
食べ続けると

胃が処理しきれずに
胃もたれやガス溜まりを
起こしやすくなるのです。

東洋医学ではこの状態を
脾胃の疲れと呼びます。

栄養はとれているのに
吸収ができていない状態。

この時期こそ、暴飲暴食を控え
よく噛むなど胃をいたわる
食べ方が大切です。

・・・

まとめると、

「冷え × 乾燥 」

それに加えて

「自律神経の乱れ × 食の変化」

これが秋の胃トラブルの
正体です。

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胃を整える3つのセルフケア
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ここからは、
自分でできる3つの整え方を
ご紹介します。

【横隔膜リセット呼吸法】

胃のすぐ上には横隔膜という
呼吸の筋肉があります。

この横隔膜がねじれると
その隙間を通る食道が圧迫され
胃の動きが悪くなります。


そこでおすすめなのが、

ねじれた横隔膜を戻し
横隔膜を整えるセルフケア。

横隔膜と胃が関係する場所が
鳩尾(みぞおち)の奥に
ありますので、そこを狙って
横隔膜を整えます。


やり方は次の通りです。

1. 椅子に座る

2. 「前になれ」をして姿勢を正す

3. 両肘を直角に曲げる

4. 曲げた肘を胸の前で合わせる
(くっつかなくてもよい)

5. 体を丸くして両肘で
鳩尾(みぞおち)を押し込む

6. 背中は丸くなります

7. 力を入れたまま10秒キープ

8. 3セットします

・・・

【 左首前の温め 】

左の首の前、
顎から鎖骨までのラインを、
蒸しタオルで温めます。

温かさが消えたら
1回分のケアは終わりです。

1回でも効果がありますが
気持ちよければ1日に
数回しても大丈夫です。


この部分は胃の働きを
コントロールする迷走神経が
通る場所があります。

この部分を蒸しタオルで
温めることで迷走神経が
整います。

整えるポイントは
ドライヤーのような熱ではなく

蒸しタオルの湿った温かさが
迷走神経を整えます。

・・・

【 スネのマッサージ 】

膝から下のスネには
東洋医学でいう胃の経絡が
走っています。

胃が弱るとこの部分が
硬くなり押すと痛みが出ます。

やり方は簡単。

スネ全体をマッサージして
特に痛いところがあれば、
20秒ほど持続的に圧をかけます。

これだけで、
胃の気が巡り下半身も
ポカポカしてきます。

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体の構造から見る胃の治し方
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一般的に胃の不調というと、
ストレスや食べすぎと
考えられがちです。

しかし、体の構造から
観察すると横隔膜のねじれが
原因になっているケースが
とても多いのです。

胃と横隔膜は上下に重なる
兄弟のような関係。

横隔膜がねじれて硬くなると
その下の胃は動けなくなり
血流も停滞します。

逆に横隔膜がゆるむと
胃もスムーズに動き出す。

呼吸も深くなり、
副交感神経が働いて
体全体がリラックスします。

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心と体、どちらも整う秋に
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秋は実りの季節であると同時に、
整理と浄化の季節でもあります。

体も心も、
夏に溜まった疲れや緊張を
手放す時期。

胃の不調は、
頑張りすぎているサイン
かもしれません。

まずは深呼吸をひとつ。
そして今日ご紹介した
三つのセルフケアを
やさしく試してみてください。

・・・

秋は夏の疲れをとり
栄養を蓄えて冬に備える
大切な時期です。

胃を元気に保つことで、
免疫力が下がらず

風邪やインフルエンザにも
負けにくい体になります。

この時期は胃の不調の原因である
冷え・乾燥・自律神経の乱れ・
胃の酷使に注意しながら、

今日ご紹介した3つの
セルフケアを実践し秋冬を
乗り切れる体をつくってください。


最後までお読み頂いて
ありがとうございました。

あなたの体と心が少しでも
軽くなりますように。

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あなたの健康と笑顔が
誰かの幸せを作る一歩に
なりますように  .・ 。゚

藤田隆弘

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< 大 阪 治 療 院 >

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