ブレーキをゆるめる年

明けまして
おめでとうございます。

今年は
丙午(ひのえうま)。

丙午は
60年に一度
巡ってくる年です。

丙は
火のエネルギー。

午も
火の性質を持ちます。

つまり丙午は
火が重なる年。

内側に溜まっていたものが
動きとして表に出やすく

じっとしていると
かえって苦しくなりやすい
年です。

だから昔から 丙午は

良くも悪くも
動きが極端になる年
と言われてきました。

勢いよく動く人は
流れに乗り

迷い続ける人は
心と体にエネルギーがこもる。

丙午は考える年ではなく
動きながら整える年です。

3歳半の孫を
見ていてよく思います。

興味のあることは
何でもやる。

走る。
登る。
転ぶ。

失敗しても
泣いて終わりではなく

また、すぐにやる。

同じことを
何回も何回も繰り返す。

完全にアクセル全開です。

一方で、
大人はどうでしょう。

やった方がいい
動いた方がいい。

頭では分かっている。

でも、体が動かない。

行動につながらない。

この差は
能力の差でも
根性の差でもありません。

心理学には
BASとBIS
という言葉があります。

BASはアクセル。

面白そうやってみたい
と体を前に出す力。

BISはブレーキ。

危なくないか
失敗しないかと
一度立ち止まる力。

どちらも人間にとって
必要なものです。

ただ、
大人になるにつれて
このバランスが崩れていきます。

過去の失敗。
怒られた経験。
恥をかいた記憶。

そして、教育。

間違えないように
失敗しないように
空気を読め。

それらが何十年も
積み重なり

ブレーキ性能だけが
どんどん高くなっていく。

踏もうと思わなくても
勝手に踏まれる。

日本人には
特に多い状態です。

日本はブレーキ性能の
高い国です。

島国で逃げ場が少なく

災害が多く
資源も限られていた。

そんな環境では
誰かが突っ走るより

みんなで
慎重に動く方が
生き残りやすかった。

日本人の
ブレーキ性能の高さは

性格ではなく
生き残るための
知恵だったのかもしれません。

戦後の日本は
このブレーキ性能を
最大限に活かしました。

高品質なものを同じ水準で
安定して大量に作る。

自動車
電機
精密機械。

世界が驚くほどの
製造業国家になった背景には

個人のひらめきより
集団の正確さを優先する
仕組みがありました。

ここで求められたのは

大胆な挑戦よりも

「ミスをしないこと」

決められた手順を守ること
標準から外れないこと
ばらつきをなくすこと。

ブレーキ性能の高い人材でした。

教育は減点方式。

間違えないことが評価され

失敗しないことが
安心につながる。

会社では
まず失敗しないことが
体に叩き込まれる。

はみ出さない人が
信頼され

慎重な人が
正しいとされる。

この構造は長いあいだ
完全に正解でした。

実際このやり方で
日本は世界と戦い

結果を出してきた。

だから、
誰も疑わなかった。

ただここで
少し困ったことが
起きます。

ブレーキ性能が
あまりに優秀になりすぎた。

止まることが、当たり前になり

考えてから動く

ではなく、

動かないことが
前提になっていった。

その結果、
私たちは少しずつ
一歩前に出ることを
忘れかけてしまった。

そこに、
AIが出てきました。

正確さも速さも標準化も

すべて、
AIの得意分野です。

人間が間違えないことで
価値を出す時代は
確実に終わりました。

これからの時代は
AIが全てやってくれます。

なので人間に残るのは
正確さではなく、

「選ぶこと」

完璧さではなく、

「踏み出すこと」

2026年世界は
静かに方向を変えます。

慎重な人が
評価される時代から

健康も
まったく同じ構造です。

頭では
整えた方がいい
動いた方がいい

と分かっている。

でも
体が動かない。

それは
意志が弱いから
ではありません。

脳が無意識に
ブレーキを踏んでいる。

ブレーキ性能が高すぎると

筋肉は、こわばり

呼吸は、浅くなり

自律神経は緊張側に
傾きます。

その状態が続くと

疲れが抜けない
眠りが浅い
回復しない。

これは
怠けではなく

止まり続けた体が
出している正直な
反応です。

3歳半の孫は
その逆です。

考えない。
止まらない。
溜め込まない。

動くことで整えている。

だから心も体も
自然と回復していく。

丙午の年はこの差が
よりはっきり表に出ます。

動かない人ほど
しんどくなり

動いた人ほど
流れが変わる。

だから今年は
特別な努力より

ほんの一歩でいい。

完璧でなくていい。

準備が
整っていなくていい。

未知のまま
一歩を踏み出す。

それが
運を動かし
体を動かし
健康を動かします。

今年は
ほんの少しでいいので

ブレーキ性能を
ゆるめて

アクセルを
踏んでみてください。

その一歩が次の景色を
連れてきます。

2026年
良い一年に
していきましょう。

藤田隆弘

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< 大 阪 治 療 院 >

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